観る人の愛 「嵐ヶ丘~heavy duty~」

こんばんは。

さっきまで土浦での野外公演を観てきた所です。「嵐ヶ丘~heavy duty~」です。
3ヵ月続けてされていて、去年共演した森かなみさんが出演されてたし、Twitterでの流れてきた感想を読んでいて、機会合えば観たいなぁと思ってました。

ざくっとした感想を書くと、話は満州国時代と歴史的なので観る人を選ぶと思うけど、考えさせられる内容。私がはじめから観てればしっかり書けるけど、バスを乗り間違え、土浦市内観光してまして💦あはは。1時間も見逃した💦

そう!お客さんとして、おもしろかったですよ!

役者は走り回るし、水の中入るし(寒いのにすごいよ)、広い敷地だから自由に動く。
だから、役者が動けば、観客も動く。
劇場だと、シチュエーション毎にセットや照明とか考えないといけないけど、自由で日常が非日常になるおもしろさがあったし、
何より、役者を追っていく観客の動きを後ろから観察するのも、アヒルの親子みたいで可愛らしかったなぁ…日常を過ごしている人、犬の散歩やウォーキングしてる人も行ったり来たり、いろんなものが交わっていた。

自然の音や風景も交り、効果になる。
人が思い出を記憶する時と同じ、意図しない自然なものだから、好き嫌いは出なかった。好みってあるでしょ?あれ、人が創るものだから出てくるのかなぁと観ながら思ってました。
私はいろんなものが気になる人だから、途中見えた星空に心奪われたり、遠くの道路を走る車のテールライトをぼーっと見てたり…観る方も基本自由だから気が楽。
秋の空に飛び交うトンボも、寝床に帰る鳥の一団も、遠くで聞こえるクラクションも全部が舞台効果。

総括すると夢のような印象です。
体験型だから味わえる五感への刺激もさることながら、役者のエネルギーを直に体験できるのも醍醐味かなぁと思いました。

それで創り手として、すごく意識させられたのは、
「演劇って観る人の愛がなければ成立しない」ってことです。

暗くなると、観客のみなさんが持参の懐中電灯で役者たちを照らすんですね。照らされてはじめて役者が見える。
暗くない時もみんなが役者たちを観るから、上演として成立している。
劇場だと、役者は客席にいる観客にずっと見られたままで意識しないと思うんだけど、野外だと違うと…

というか、自分も一人舞台でやったことがあるのでわかるんですが、観客が囲んで観てくれて、はじめて心のスペースができるから、そうじゃないとかなり辛いと私は思うんです。

懐中電灯に照らされた役者を観て、
観客の愛を一真に受けている、と感じたのでした。

やっぱりお客さんに喜んでもらえるものを誠意持って創るのが、創り手演じ手が一番にやることだし、それ以上のことはないんじゃないかなぁ?

それを観に染みて感じた時間だった。
観る方がそう感じたなら、たぶん演じる方もそう感じてる、はず。観れて、良かった~!

関係者のみなさま、嵐ヶ丘の表記を間違えてて、すみませんでした💦本当に申し訳ありませんでした。

それではここまで読んでもらい、ありがとうございます!

では、また!

Iccoka!

演じて、書いて、創る 井川いずみがやっている Iccoka(いこっか)のサイトです。

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