やさしく生きて やさしく死のうよ

こんばんは~。

お久しぶりです。

いや~、無事に終演いたしました。


私、やさしい世界さんの旗揚げ前公演にも参加させていただいていて、

今回も出演させていただけて、本当に光栄でした。

オーディションの段階から参加していたので、この公演の紆余曲折を見てきたのですが、

やはり一人主宰の大変…でも、主宰の新田澄海さんこと、スーさん、常に前見てました。

だからか、本がどんどん良くなっていきました。

自分も本書くけど、やっぱり目の前のことに向き合えば、向き合うほど、

本も命が宿るというか鼓動が産まれる気がしてます。


スーさんの本は、みんなが主人公。

脇役がいない、それはどんな人が見ても共感できるポイントを作りたいからだそうです。

でも、人生ってそうだよね。みんな、主人公。

それを体現している本を書かれています。


私が演じたのぞみ~ること、日向望は、私に演じて欲しいと初オファーを受けてでした。

本当に太陽のような人。

めちゃくちゃ沈んでいる世界であっても、この人だけはいつも笑ってます。

自分にとても似ているけど、違う人。

おもしろいことにセリフが全然入らない経験もしました。

考え方の構造が違うというだけで、脳って混乱するんだと実感。

常に上を目指している、あざとく、でも着実に前に進んでいく望の姿に、実は演じていた私が励まされていました。


望のおかげで私はいろんなことに挑戦させていただきました。


パーマもあてたし、

遊びでのぞみ~る配信をやりましたし(シュール過ぎて、びっくりの内容です)、

本番中、一番変更があったのは望かもしれません。

のぞみ~るシーンのカット、新たなシーン追加、アドリブ…

カフェに歩夢といくシーンは、公演毎にセリフを替えてました。

歩夢役の森ちゃんに聞かれないように、スーさんとコソコソ打ち合わせをするのが

公演前の日課となってました。


とにかく遊べる役だけど、人間で望だけが常に光を保ってる立ち位置だったから、

話すことを常に意識してました。

その世界で失われた日常を、歩夢とのシーンでちゃんとみせれていたら、

望として貢献できたんじゃないかと思っています。


公演が終わり、私は私が望のような人になろうと覚悟ができた感じです。

やっぱり私がやろうとしてること、やりたいことって、

望のような、人を傷つけない前に進んでいく強さ、人を笑顔にできるやさしさを

持ち合わせた人間でいたいって思いました。

こう書いていくと、とてもたくさんのものを得た舞台でした。



さてさて、

稽古も含め、楽しい現場になったのは、

個性豊か、舞台に真摯なメンバーが集まったからではないでしょうか。

今回のメンバーを紹介しようと思います。



主人公・小森歩夢(あゆ)を演じたお二人を紹介します。

今公演のピンチヒッターで救世主、前回も共演した 森かなみ さん。

劇団肋骨蜜柑同好会に所属され、何か変わったんですね。

わずか3日間の稽古で仕上げてくる力量、凄すぎます!

この方、全身からエネルギーが噴き出てる感じでして、出てるだけでその場が躍動する気がするのは私だけでしょうか?

みんな、彼女のエネルギーを受け、いろいろあったにも関わらず、頑張れたのかもしれません。強く、逞しい歩夢でした。


それと正反対の歩夢を演じていたのが、今回体調不良の為、降板された 斎藤アイナ さん。

フワフワ、可愛い女の子として歩夢を演じていました。

私、勝手に思ってるんですけど、スーさんの書こうとした歩夢って、

このお二方を足して、2で割った姿なんじゃないかなって…

実家で犬を飼ってるからシロの扱いがめちゃくちゃうまい!

本当に愛犬とじゃれ合ってるんじゃないかって、いつも思ってました。


その愛犬・シロを演じていたのが今座組最年少、

もうすぐ高校を卒業するあんどーなつこと、渋谷日和 さん。

彼女、ほんとにみんなから愛されていて、ほんわかしてました。

彼女いつも笑ってて、人懐っこいし、女子力も高く、

バレンタインデーには手作りケーキをみんなに配っていた気配りさんでもあります。


そのシロの相棒・クロを演じていたのが、ねぎこと、深町 あみ さん。

route.Ⓒに所属されてて、スタッフ力がある劇団さんで舞台美術もされてるそうです。

クロって、全てを知ってるのに自分のペースで生きている。ネギそのままな気がしてます。

どんどん猫にみえるようになったのは、見えない努力のおかげかもしれません。


このシロ・クロコンビが一番人気だったようです。

この話、人目線というより、この二人?二匹の視点ですもんね。


そのクロを可愛がろうとして、逃げられ続けている歩夢の恋人・星野綾人を演じた、

杉浦惇 さん。

いつもニコニコ。そして、移動が常に自転車というアクティブな方。

雨が降ると、この公演の雨のシーンを思い出す=じゅんじゅんを思い出しますね。

クロを可愛がる、歩夢を愛おしむことに苦労されていたんです。


その指導役だったのが、森山樹里香役の 畠山さやか さん。

チョキチョキチョキっちょきーーーーーいと決めポーズもありますが、

徹底とした指導ぶりは演技のみにあらず、

ファッションやメイクの方まで指導していただきまして、

サーヤ姉さんとみんなから慕われていました。


小森優子役の さとうみみ さんも慕っていたその一人。

本番前には楽屋でみみさん、いつもサーヤ姉さんにチェックを受けていまして、

その姿が可愛らしい。みみさん、おちゃめなんですよね。

いろんなことを拾って、おもしろくしていたのもみみさんでした。


その相棒的な感じでいたのが、神宮司風磨役の  川村玲於奈 さん。

二人が楽屋に揃うと、舞台上のみんなを観ながら、おもしろがってました。

れおなは声がめちゃくちゃ出る人なんですけど、羨ましいな~と思ってました。

若さというエネルギーに溢れていた、風磨は適役だったんじゃないでしょうか。


その風磨の相方の立場・この話の根幹をなす一人、鈴木有希役の 佐田りお さん。

この二人、漫才コンビみたいになってて、笑いが絶えませんでした。

さだりおさんの表情って、いつもキラキラしてて、スーさん曰く、

「カーテンコールはさだりおさんの表情で」とお触れが回るほどでした。

本当にキラキラ素敵な表情で、元気や癒しをいただいていました。


そのさだりおさんを女優と言っていたのが、上村徹子役の 梅谷真理子 さん。

うめちゃんはいつもテンションが高くて、時々みんなも付いていけなくなるほど。

アイスを常に食べてまして、本番に強いし、成長するタイプだとスーさん話してました。

うめちゃんは本当に自由人。その自由さを私も身に付けたいです。


うめちゃんと仲が良いのが、本多みゆき役 田中園子 さん。

園子ちゃんはうめちゃんとは正反対のタイプで、ドライな反応。

劇中、歩夢がくまさんをプレゼントするのですが、そのシーンのみゆきは園子のまんま。

だから、笑いが楽屋では起きていました。すごく貪欲な人です、見た目と反して。


同じ貪欲でもマイページなのが、山田元気を演じていた 佐藤宏樹 さん。

実は専門学校の後輩でして、私にとっては初めて後輩と舞台に立てるとわかってから、

このことが一番うれしかったです。ひろきから教えてくれたので、尚更に。

全力でやりまくる姿の裏には、冷静に考えてて、そのギャップがおもしろかった。


その元気とのシーン、男前っぷりを出すのが酒井澪役 大高瑞希 さん。

たまきは見た目、性別不詳ですが、笑い方が可愛らしい女の子です。

オープニング、ラストの動きを考えたのもたまきで、それをみんなに丁寧にわかりやすく

伝えてくれる、頼りになる方。みんなの師匠であり、別名スナイパーでもあり、いろんな名前を持ってます。


そして、このお話のもう一人の主役 小走(こばしり)幸恵 役の鄭玲美(ちょんれみ)さん。

メイクで涙袋ができたことをめっちゃ喜んでて、おもしろい子だなぁって思いました。

身体も柔らかくて、アップの時には逆立ちで歩いて、筋力をつけるという体育会系。

れみはすごく考えながら、常に良くしようと日々努力を重ねてた姿が際立って見えてました。


14人分の紹介って結構ボリュームありますね。

大分長文になってますが、続けます。


大所帯の座組。

このみんながブレず走ってこれたのはどうしてなのかなって思ってます。

きっと、それはみんながやさしいから。

やさしいから、お互い思い合って、前に進んでいけたのかなぁと思うんですけど…

そういうの、もっと世の中に広がって欲しい。

やさしさって、人によって違うと思う。

私もやさしさと言いつつ、要らぬお節介を押し付けてしまう所があり、

あちゃちゃと思うんですけど…

本当にやさしい人って、相手もだけど、自分も大切にできる人だと思います。

そういう意味で、やさしい世界の主宰スーさんはそういう人なんかもしれません。


本当はもっと多くの人に見て欲しかったのが本音としてあります。


音響も、照明も、舞台美術も、

この不思議な世界を、幻想的に、

かつ日常の雑多なもののと共に創ってくださっていました。

すごく素敵な空間だっだなぁ…。

名残惜しかったので、月、一つ持って帰りましたよ。

モビールで可愛いのです、だから。








終わったら、また始まる。




やさしい世界さんの旗揚げに立ち会えたこと、
共演したみんな、主宰のスーさん、スタッフさん、
みなさん、素敵な方々でしたし、
ご来場いただいた方、
応援してくださった方、
誰一人かけても今はありません。

本当にありがとうございました!


もう少し側にいたいけど、
もう次の夢に呼ばれてるので、私は先に進むことにします。



最後まで長文なのに読んでもらって、
ありがとうございます。

読んでくださった方の心に、未来に
何かが始まることを願って。






2019年3月12日
のぞみ~る こと、日向 望 役   
井川いずみ

Iccoka!

演じて、書いて、創る 井川いずみがやっている Iccoka(いこっか)のサイトです。

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