良いものを観ると…
こんばんは~。
今日は、劇団ONEOR8の「ゼブラ」を観に行きました。
元々、舞芸時代の時にもシアタークリエで公演されたことがあり、舞芸の先輩の劇団で、おもしろい作品だと知ってたんですけど、当時は観に行けなかったのでした。
それが、Iccokaの公演のオーディション募集のツイートからONEOR8の伊藤俊輔さんと繋がり、そのご縁で今回観に行ったのです。
縁とは不思議なものですね。
お母さんをお葬式に出す四姉妹とそれを取り巻く人々のお話。
お葬式だからと言って、悲しくなく、愉快でポップ。全編弾むようなリズムで物語は進んでいきました。出てくる人物たちは、みんな、ユニークで癖があって、だけど愛らしい。
その人たちが織り成す物語は、日常でしかないんですけど、その日常すら楽しく見えるのは、作・演の田村孝裕さんの力と出演されているみなさんの個性と演技力+その場を楽しむ愛溢れる役者同士の交流があったからではないかなぁ。
ここからネタバレあるかも。
実際観たい人は、読まない方が楽しめます。
では、続きを。
観てる側もずっと笑いが耐えない、子どものような話題で盛り上がる四姉妹に、不器用過ぎる幼馴染、お葬式の話する筈の葬儀屋さんが出てくれば更に笑えるし、愛を高らかに伝えまくる許嫁や微笑みを絶やさない不倫相手に怯える夫など、その最中には引っ越しの準備も行われているから実際にはあり得ない展開が次々起こっている中、お母さんは亡くなり、お葬式へと進んでいくのです。
お母さんは、生前の面影でしか現れない。
それも四姉妹が子どもの頃、綺麗なお母さんしか観る側には見えないですから、話に出てくるお母さんを想像できないのです。
でも。
お葬式が終わって、家が静まり返った時に、
残った三女の記憶の中の綺麗なお母さんがみるみる溢れてくる。
本当に矢継ぎ早にシーンが変わる、走馬灯のようでした。
このシーンの中でお母さんの姉妹に向ける愛が強く、大きく、見えてくる。
三女は姉妹の中でも孤独を感じているから、お母さんとの繋がりはより他の姉妹よりも深い。だから、三女に向けてのお母さんの言葉が観る私にはグサグサ刺さり、ウルッと来てしまいました。
愛されていたことを、今更ながら感じる三女に会場にいた人たちも共感し、涙していたのを感じました。
とにかく、昭和スタイルの愛が溢れてて、
その時代を幼少期生きていた私には懐かしく、心が穏やかになる瞬間が何度もありました。
そんな作品でした。
この作品を観て、私は夢を持ちました。
それは、私の「1/50」もここでやりたいなと思いました。
舞芸の卒公はウエストで行っていますから、元々は知っている会場だし、現に「1/50」はこの規模を想定して書きました。だからです。
その為には、やる必要があることはたくさんあるのは承知。焦らずに目指すことにいたします。
…台本を仕上げねば。
これ、昨日も書いたセリフだ。
書いてるけど、書いても書いても、先は長いです。それだけ楽しみがあります。
やるぞ!
感想を長々読んでくださって、ありがとうございます。
では、ごきげんよう。
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