齢を重ねる素晴らしさ
月一更新のブログです。
今日は、先日観てきた映画のことを。
斎藤工さんの初監督作品『blank13』。
映画の感想はインスタをご覧ください↓
こちら、キャスティングが本当、魅力的な方ばかりで、特にお葬式のシーンが好きだったんですけど、
牽引するのは、佐藤二朗さん。
全くもって、おもしろい。
おもしろ過ぎる司会のように、他の人たちに絡んでいくんです。
もう自然なのか、何なのか、そこが魅力。
見守る家族は、高橋一生さん、斎藤工さん、松岡茉優さん。
全く反応しない彼らを他所に参列者はずっと思い出話をおもしろおかしくし続ける…全然お葬式じゃないんです、お葬式だけど。
でも、こんな風にお葬式できるって、幸せなのかもなぁとも思ったり。
特に「ああ!!」となったのは、
織本順吉さん。
私が初めて拝見したのは、TVドラマ、昼ドラか何かに出てる姿で、背が高く、厳しい表情のお姿でした。
ルールに厳しい管理者のような役回り。でも、時折見せる優しさが何だか良くって、とても印象的でした。
そこから観る毎にお歳を重ねられ、背は低くなり、表情も厳しさがどんどん抜けていって、丸くなっていかれてました。
ある時期からTVには出なくなり、たまに映画に出てるようだと認識してました。全然観てなかったんですね。
だから、今回のインパクトは大!
本当、可愛らしいおじいちゃんになってらっしゃって、微笑ましくありました。
役者って、お得な職業ですよね。
その人そのままが活かせるから、良い時間を積み重ねれば、そのまま表現になる。
それは表情だったり、言葉の発し方だったり、動き方、目の使い方…
浅田美代子さんの書かれた樹木希林さんとの思い出を綴った著書『ひとりじめ』。
こちら、まだ読んでないのですが、この中で樹木さんが整形に対して反対の意見を言われてるものをツイートで読んだのですが、「なるほどな」と。
役者だから、美しくあるのではなく、そのままでいることの大切さ。
どんな役でもやれるようにとのことだった筈ですが、うる覚えでごめんなさい、今回、映画を観て、それ以上にその人らしく生きるって、素敵なことなんだなって感じました。
飾らなくても、滲み出る美しさ。
そういうものを持った役者になれたらいいなぁ〜。
それには、毎日を楽しく、やりたいことをして生きてくのが一番かとも思ったり…映画で伝えたかった所とは違う所でも感動。
創り手の創ったものを、受け手は様々な角度で体験することの楽しさも改めて感じられ、良い時間を過ごせました。
今日はそんな話。
読んでくださって、ありがとうございます。
それでは、また。
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